入れ歯の治療
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- STEP 1お口の中の型取り
- お口の中の型どりをします。1-2回の来院でしっかりお口の中の型どりをします
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- STEP 2かみ合わせの型取り
- お口の中にプレートを入れて咬んでもらい、模型上で咬み合せを再現します。
型どりして作製した模型からお口のプレートを作り、患者さんに咬んでもらって咬み合せの高さを決めていきます。
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- STEP 3入れ歯の試適
- 患者さんに咬んでもらったプレートの上に人口の歯を並べて、咬み合わせがしっかりあっているかどうか患者さんと確認します。
もしここでイマイチでしたら、咬み合せの型どりからやり直すこともあります。
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- STEP 4入れ歯のお渡し
- 医院にて最終チェック、調整後、入れ歯をお渡しします。
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- STEP 5入れ歯の調整
- 入れ歯は使い始めの時は痛みが出る事が多いです。
それは、買ったばかりの靴が靴擦れを起こすように、入れ歯も咬むと痛かったり、色々と起きます。
それは、使用後の調整等によって解消していきます。
入れ歯の成否は術者と患者さんのキャッチボールも大事な要素です。
一緒に頑張りましょう!!
- Qインプラントと比べた、入れ歯のメリットはなんですか?
- A手術なしで作製できるのが入れ歯のメリットです。
入れ歯は外科処置をせずに作製でき、インプラントに比べて、身体への負担や費用を抑えられます。
インプラントは顎骨に人工歯根を埋め込むため、自分の歯のような咬み心地が得られますが、手術が必要で費用も高額です。 - Q入れ歯はどれくらい持ちしますか?
- A 一般的には5年~7年程度が目安です。
お手入れ状態やお口の中の変化によって、かなり前後します。 - Q入れ歯を入れると、発音が難しくなることがありますか?
- Aあります。
初めて入れ歯を入れた際、 舌の動きが制限されたり、空気の流れが変わったりすることで、 発音の難しさ を感じることがあります。
特に、「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音が難しくなることがあります。 - Q入れ歯を入れると、味覚が変わることがありますか?
- Aあります。
英国の調査では、義歯装着者は甘味・酸味の感受性が有意に低下するとの報告があり、特に総入れ歯を入れている方で顕著でした。
味を感じる味蕾を覆ってしまうために、刺激が減り、風味が鈍る事があるようです。 - Q入れ歯を使い始めたときに気をつけることはありますか?
- Aいくつかあります。
最初は違和感や発音のしづらさを感じることがありますが、多くの場合2~4週間で慣れます。
硬い食べ物や粘着性のある食べ物(お餅やキャラメル)は、慣れるまでは避けると安心です。
就寝時は必ず外して水や入れ歯洗浄液に浸し、口腔内を清潔に保ちましょう。 - Q入れ歯が痛い・合わない時はどうすればいいですか?
- A歯科医院で調整する必要があります。
入れ歯は使っていると、かみ合わせが変わったり、歯ぐきや顎が痩せると入れ歯が緩くなるため、痛みやズレが生じやすくなり、歯科医院での調整が必要になります。
自己判断しないようにお願いします。 - Q入れ歯用の接着剤は使ったほうがいいですか?
- Aおすすめしていません。
接着剤は合わない入れ歯の補強にはならず、余計に調子が悪くなる可能性があるため、調子が悪い場合は必ず歯科医院で再調整をしてください。 - Q入れ歯をつけたまま寝ても大丈夫ですか?
- A原則、外して寝てもらう事をおすすめしています。
入れ歯を1日中つけたままにしておく事はおすすめしていません。
就寝中は外していただく事で、歯ぐきの血行が促され、口腔内を健康に保てます。 - Q入れ歯の雑菌繁殖を防ぐには?
- A定期的にお手入れする事によって抑えます。
定期的に、歯ブラシで汚れを落とし、就寝時に洗浄液に浸けることでカビや細菌の繁殖を抑制できます - Q部分入れ歯のバネが見えるのが気になります
- A金属ばねのない入れ歯もご提案出来ます。
金属ではない、樹脂製バネや、歯ぐきの色に近い素材を使った設計で、自然な見た目を追求する事もできます。

歯を失ってしまっても、もう一度しっかり噛んで、自然に笑える毎日を
入れ歯は、そんな暮らしを支えてくれる、大切な選択肢です
入れ歯とは?

入れ歯(義歯)とは、失われた歯の機能を補うための取り外し可能な人工の歯です。
「部分入れ歯」と「総入れ歯」の2種類に大きく分けられます。
部分入れ歯
数本の歯を失った場合に使います。残っている歯にバネ(クラスプ)を引っかけて装着します。
総入れ歯
すべての歯を失った場合に使います。上顎または下顎全体を覆うタイプです。
入れ歯と、その他の治療の比較
入れ歯 ![]() |
ブリッジ ![]() |
インプラント ![]() |
歯を失った際の治療法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つがあります。
入れ歯は外してお手入れができる点や、多くの歯を失った場合にも手術などの侵襲なく対応しやすいのが大きなメリットです。
一方で、装着時の違和感や噛む力は他の治療法に比べ劣り、噛み合わせに慣れるまでに時間がかかります。
保険診療で製作される入れ歯(レジン(プラスチック)床の入れ歯)

健康保険適応の入れ歯では、入れ歯全体がレジンと呼ばれるプラスチックの材料を使って作られます。
レジン床はプラスチックであるため、強度を確保するために上顎の口蓋部分や、下顎の舌に触れる部分である義歯床に、ある程度の厚みを持たせる必要があります。
そのため、レジン床義歯を初めてご利用される方は、その違和感や厚み、口腔内が狭くなる感じに驚かれる方もいらっしゃいます。
しかし、健康保険が適応され、費用が抑えられるという点で、初めて入れ歯を使われる方へ「入れ歯とはこういうものだ」と知ってもらう(慣れてもらう)の導入としてお薦めできます。
すでに入れ歯を使われている方で、こんなお悩みの方がいます

もっと違和感のない入れ歯が欲しい
入れ歯の見た目を気にして、口を大きく開けられない
良く壊れるので、噛むときに躊躇してしまう
うまく物が噛めなくて、食事も楽しくない
一日三度の食事は毎日の大きな楽しみの一つですが、入れ歯の違和感が気になったり、よく噛めなかったりすると、その楽しみも半減してしまいます。
入れ歯を使い始めると、はめた時の違和感や見た目など、「もう少し良くならないかな」と感じられる患者さんも多くいらっしゃいます。
使われる材料など製作に大きな制限のある保険治療の入れ歯ですが、保険外治療の入れ歯では、患者さんの「こうだったらいいのに」というそれぞれのお悩みを解消するために色々な素材を使用でき、より良い入れ歯を作製できます。
より良い入れ歯をお探しの方へのステップアップ、保険外診療で製作する入れ歯
「入れ歯が厚ぼったくて不快感」
「入れ歯の金具が外から見えるのが気になる」
入れ歯を使っているうちに、そんな入れ歯の悩みを感じる方がいます。
そんな方達が対象の、ワンランク上の入れ歯です。
金属を使った、薄くて丈夫な入れ歯

198,000(税込)~ <歯の本数や設計により変わります>
当院で、一番作製を希望される患者さんが多い入れ歯です。
金属をベースにしているので、健康保険で作製されるプラスチックの入れ歯に比べて、丈夫で大幅に薄くする事ができるため、多くのメリットがあります。
プラスチックの入れ歯をお使いになっている方で、
もっと快適にお食事したい
かみ合わせが強く、頻繁に入れ歯を壊してしまう
という方に、特におすすめしている入れ歯です。
金属を使った入れ歯のメリット

限界まで入れ歯を薄くできるので、違和感が少ない
お口の中の感覚は繊細ですので、見た目以上に違和感の軽減があると評判です
食べ物の熱い・冷たいがよく伝わるため、食事が美味しい
金属部分は汚れにくく、清潔さを保ちやすい
割れにくく、丈夫
ばねのないやわらかい入れ歯、ノンクラスプ・デンチャー

198,000(税込)~ <歯の本数や設計により変わります>
入れ歯のバネを排除し、他人からは入れ歯をしている事がわからないような見た目を重視した入れ歯です。
バネのないシンプルな構造のため、他の入れ歯よりも小さな入れ歯にする事も可能です。
口元のキレイさを重視される方
できるだけ小さな入れ歯が欲しい方
に特におすすめしている入れ歯です。
ばねのない入れ歯のメリット
金属のバネがないため、見た目がきれい
柔軟性があるため、装着しやすい
プラスチックの入れ歯に比べて、装着感が良い
小さな設計の入れ歯を作製できる

こんなバリエーションもあります

別料金になりますが、クラスプ(手前の歯にひっかける部分)を歯ぐき色から透明色に変えたものにあります。
入れ歯が出来るまでの流れ
しっかりとした入れ歯をお作りするためには、とても手間隙がかかります。
型取りしてから出来上がるまで概ね一ヶ月間程度かかります。
また、もうひとつ知っておいていただきたいのは、入れ歯(義歯)=慣れてもらう、医院での調整というリハビリが必要、また入れ歯での咀嚼能率(噛み砕き能力)はご自身の歯の半分程度だという事です。
入れ歯(義歯)=義手、義足と同じと考えてください。
作ったその日から自分の手足と同じように使えるのなら、機能訓練はいりません。
物を買うような感覚で型取りに来て、次の週には完成、その日から何でもご自身の歯があった時のように食べられる、というわけにはいきません。
そうできた人もいますがまれなケースです。
それらを理解していただかないと、製作後、数回の調整で諦めて次々と転院を繰り返す事になってしまいます。
初めて入れ歯を使う方への簡単ガイド
入れ歯の使い方と慣れ方
最初は違和感や話しにくさに驚くと思いますが、無理せず入れ歯を外して休ませつつ、少しずつ装着時間を延ばしながら慣れていきましょう。
痛みがある場合も無理せず、歯科医院で調整を受けてください。
入れ歯もリハビリです。
1ヶ月ほど試行錯誤をすると、多くの方がかなり使えるようになります。
お手入れ方法
入れ歯は取り外して、食後や就寝前に洗浄を。
歯磨き粉は使わず、入れ歯専用ブラシと洗浄剤を使いましょう。
乾燥を避け、水に浸けて保管します。
熱湯やアルコール消毒はNGです。就寝時は外して歯ぐきを休ませてください。
食事の際の注意点
慣れるまでは柔らかいものから始め、食材は小さく切ってゆっくり噛むのがコツです。
前歯ではなく奥歯で噛むよう意識し、左右バランスよく噛みましょう。
硬いもの、粘着性のあるもの、繊維の多いものは、最初は避けて下さい。
外出時の注意
外出時は入れ歯ケースを持参していただき、紛失しないように気をつけてください。
保険義歯は、製作後半年間は全額自己負担になってしまいますので、くれぐれもご注意を。
入れ歯装着後にあるトラブルと対処法
入れ歯を装着した直後は、痛みが出る事が多いです。
痛い時は、無理せず入れ歯を外して、次の予約日を待っていただくのですが、予約日の前日は我慢して使ってください。
痛い部位に圧痕などの跡がつき、入れ歯の微妙な調整部分がわかるようになりますので、予約日にその部分を調整する事で楽になります。
よくある質問