JR高円寺駅南口から徒歩2分、雨に濡れずに通える歯科医院です。高円寺・中野・阿佐ヶ谷周辺にお住まいの方で、ご自身の歯でずっとお食事をされたい方は、当院にご相談ください。

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なぜ、治療後に歯がしみるのか?

こんにちは、高円寺PAL歯科医院の新井です。

つめものやさし歯が入って治療が終わったと思ったら、
「いままで大丈夫だったのに、つめ物を入れた途端に、歯が冷たいものでしみるようになった」
という症状が起こる事があります(当院では、非常に少ないです。理由は、後述します。)

理由は、つめ物やさし歯の材料の「熱の伝わりやすさ」です。
専門的な言葉で言うと、「熱伝導率(ねつでんどうりつ)」という性質が関係しています。

 

今回は、熱伝導率の違いを中心に、治療後に歯がしみるようになる理由、なるべくそれを回避する治療などについて、ご説明します。

熱伝導率とは?

熱伝導率というのは、物質がどれくらい熱を伝えやすいかを示す数値です。

  • 熱伝導率が高い:熱をとても速く、効率よく伝える
  • 熱伝導率が低い:熱を伝えにくい、熱が伝わるのに時間がかかる

身近な例で考えてみましょう。

  • お鍋の取っ手:熱い鍋に触れても熱くないのは、取っ手が熱を伝えにくい素材(熱伝導率が低い)でできているからです。
  • 金属のスプーン:熱いスープに入れるとすぐにスプーン自体も熱くなりますよね。これは金属が熱を伝えやすい(熱伝導率が高い)からです。

天然歯と比べた、
銀歯、セラミック
の熱伝導率

天然歯(エナメル質)を基準として、銀歯とセラミックの熱伝導率をみてみましょう。
 

天然歯(エナメル質)
歯本来の熱の低伝導性で神経を守っています

銀歯(金銀パラジウム合金)
銀歯に使われている金属は、熱伝導率が非常に高い(天然歯の50倍以上)素材です。
これは、金属のスプーンと同じように、熱をとても効率よく伝えてしまうということです。

セラミック(ジルコニアなど)
セラミックは、ガラスや陶器の仲間で、熱伝導率が非常に低い(天然歯の4-6倍程度)素材です。
これは、お鍋の取っ手や、温かい飲み物が入った陶器のカップがすぐには熱くならないのと同じ原理です。熱を伝えにくい性質を持っています。

材料 代表値 (単位 : W/m·K) 天然歯との比較
天然歯 0.8 (W/m·K) -
セラミック
(ジルコニア)

2~3 (W/m·K)

4~6倍
銀歯
(金銀パラジウム合金)

25~100(W/m·K)
(組成により変化)

50~200倍以上

 

熱伝導率の違いが、
「歯のしみ」にどう影響するのか?

私たちが「しみる」と感じるのは、歯の中にある「歯髄(しずい)」という神経が、急激な温度変化を感じるからです。
歯髄は、歯の中心部にある敏感な組織で、痛みや温度を感じ取ります。

銀歯の場合
冷たい飲み物や熱い食べ物が銀歯に触れると、銀歯はその温度を瞬時に、そしてほとんどロスなく歯の神経(歯髄)に伝えてしまいます。
例えば、冷たい水を飲むと、その冷たさが銀伝わって、一瞬で歯の神経に「冷たい!」という刺激が届くため、「キーン」としたしみが起こりやすいのです。熱いものも同様です。

セラミックの場合
一方、セラミックの歯に冷たい飲み物や熱い食べ物が触れても、セラミックは熱を伝えにくいため、その温度がゆっくりとしか歯の神経に伝わりません。
熱が伝わるスピードが遅い、あるいは熱の量が和らげられるため、歯の神経が急激な温度変化を感じにくくなり、結果として「しみる」という感覚が起きにくくなるのです。

「歯のしみ」が出てしまった時の対応

つめ物やさし歯を入れた後に、「歯がしみてしまった場合」どのような対応が考えられるでしょうか?

1.何もせず、経過観察
これが最も多く取られる対応です。
つめものを入れる直前まで症状がなかった場合、経過観察で神経が慣れて症状がおさまる可能性が高いです。
まれにネットで「治療後にしみてると言ったのに、「経過観察」と言われて何もしてくれなかった(怒)」と書かれているのを見ますが、最もポピュラーな対応です。

2.つめものの下の歯髄保護材の厚みを増やす
つめ物を壊して外して、つめものの下に敷いてある歯髄保護材のセメントの厚みを増やす方法です。
ただし、つめ物を再製する必要があるのと、セメント材の厚みを増やした分、つめ物そのものの厚みが薄くなるため、つめものが壊れたり、外れやすくなる可能性があります。

3.つめ物をセラミックに入れ替える
こちらも、つめ物を壊して外して、しみづらいセラミックに入れ替える方法です。
 

2,3については、神経の反応はきまぐれな部分も大きいです。
一度しみてしまって、症状がとれなくなった歯は、原因と思われる部分を解消しても、しみなくなるとも限りません。
むしろ、つめ物を壊して外す時の刺激が原因で、症状が悪化する可能性すらあります。

治療後に歯がしみてしまった場合は、安静にしてしばらく経過観察をするのが第一選択です。
また、歯のしみがでないように、予め材料の選択の際に慎重に選ぶようにしてください。

「歯のしみ」が出ないための虫歯治療

手前味噌な話ですが、高円寺PAL歯科医院では、つめ物やさし歯を入れた後にしみが出る事はあまりありません。

他のクリニックとデータをとって比べたわけではないので、他のクリニックとの優位性はわかりませんが(他のクリニックで勤めていた助手さんに、治療後にしみる症状が出る方が少ないですね、とは言われました)。

とはいえ、何か特別な魔法のような治療をしているわけではありません。

「虫歯治療のステップを一つ一つ、急がば回れで進めていく」
それだけです。

深い虫歯があったら、神経を保護する薬をつめて経過観察してから、型取りに進める。
その場で型取りをしてどんどん治療を進めていくより、治療回数や麻酔する回数が増えますが、つめものを入れた後のトラブルはほぼ回避できています。

歯の治療は楽しい物ではありません。
誰だって、短い回数と時間で楽にパッと終われる方が良いです。
でも、歯の治療は家を建てるのと同じだと思います。
1週間で建てた家に住みたいでしょうか。怖くないですか?

高円寺PAL歯科医院では、早さを売りよりも、時間がかかっても、確実な治療を心がけています。

 

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