「虫歯の治療したのに、また虫歯になるんですか?」
そう言われる患者さんも多いですが、むしろ、虫歯の治療した場所は虫歯になりやすい場所で、二次う蝕と言われます。
それは、治療した部分に使用した素材やセメントが経年劣化し、歯との間に隙間ができ、そこに虫歯菌が侵入して再度虫歯になってしまうためです。
完全に防ぐ方法がありませんが、定期メンテナンスにより、早期発見する事で最小限の治療で済ませる事ができます。
また、残念ながら保険治療で使われる銀歯やプラスチックはプラークが付きやすい、歯との接着性が劣るため、二次う蝕になりやすい材料です。
虫歯治療の際にセラミック材料を使う事で、虫歯が再発しにくくなりますよ(自費治療)。
Case.28
レジンの下の深い虫歯2
虫歯の治療希望で来院された患者さんです。
レジンが欠けて大きな穴が空いているのが見えます。
このような場合は、中で虫歯が進行している事が多いです。
(レジンの中で虫歯が進行してレジンに穴が空いた、レジンが欠けたのを放置して虫歯が進行したパターンなどがあります)
レントゲン写真で確認します。
青い線が歯の神経です。
赤い線が虫歯と思われる部分です。
思った通り、神経に達してしまいそうな大きな虫歯です。
患者さんには、神経を取る治療が必要な可能性が高い事を説明します。
治療開始です。
まず、慎重にレジンを除去します。
レジンの中の虫歯治療で難しいのは、レジンが歯と同じ色をしているために、歯なのかレジンなのか見分けがつきにくい時がある事です。
この写真でも、レジンがまだ残っているのがわかるでしょうか?
白い〇の部分です。
レジンを全て除去しないと、その下の虫歯を取り残してしまいます。
う蝕検知液で、虫歯の部分を判別しても、レジンが残っていると、わかりづらいです。
慎重にレジンを除去すると、歯の神経が顔を出してきました(露髄)。
レジンを除去したところでもう一度染め出しをしてみます。
神経の周りも虫歯で真っ赤に染まります。
露髄した部分が広がらないように、慎重に虫歯を除去しました。
幸い、それ以上広がる事はありませんでしたので、なんとか神経が残せる可能性が高いです。
お薬とセメントをつめて、経過観察します。
痛みが出ませんように・・・。
ここまでこのブログを読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.27
検診で見つかった、インレーの下の深い虫歯2
こちらも、検診時にメタル・インレーの下の虫歯が見つかった方です。
初見でインレーの下に虫歯らしき黒い影が見えます。
レントゲン写真で確認すると、インレーの下も虫歯になっているのが見つかりました。
インレーを除去します。
〇部のセメントの下が虫歯になっていると思われます。
慎重にセメントを除去します。
セメントの下はうっすらと虫歯になっていました。
全ての虫歯を除去しました。
今回は、あまり虫歯が進行しないうちに除去する事ができました。
一度治療した歯も虫歯が再発します。
油断せず、定期検診を忘れないようにしてください。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.26
検診で見つかった、インレーの下の深い虫歯
検診目的で来院された患者さんです。
特に気になるところもなかったですが、検査をすると、お口の中の色々な部分に虫歯が見つかりました。
その中の一か所、上の奥歯のインレーの下の虫歯です。
見た目だけでははっきりわかりませんでしたが、レントゲン写真で確認すると、インレーの下で虫歯になっているのがわかります。
インレーを除去して、治療を開始します。
ある程度、虫歯を除去したところで、う蝕検知液で確認します。
赤い部分が虫歯です。
やはり、レントゲン写真で確認した部分が深めの虫歯になっていたようです。
全ての虫歯を除去しました。
お薬をつめて痛みやしみが出ないか、しばらく経過観察しますが、おそらく大丈夫でしょう。
症状が出る前に、検診に来ていただいたことで最小限の治療で済みました。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.25
レジンの下の深い虫歯
歯が欠けたということで来院された患者さんです。
レジンがつめてある部分から隣の歯との間が大きくかけています。
レントゲン写真で確認します。
青い線が神経、赤い線が虫歯です。
神経に触ってしまいそうなほどの大きな虫歯です。
(隣の歯も虫歯がありそうです)
麻酔をして、レジンを外します。
レントゲン写真から想定できるような大きな虫歯ですね。
慎重に虫歯を除去します。
赤く染色されている部分が虫歯の残っている部分です。
全ての虫歯を除去したところです。
何とか神経の寸前で虫歯を食い止める事ができましたが、まれに症状が出る事もありますのでお薬をつめてしばらく経過観察します。
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Case.24
インレーの下の深い虫歯
歯石除去時に、ひっかかりがありましたので、よく見ると浅く虫歯になっていました。
インレー(つめもの)は特に問題なさそうですが、その脇が少し虫歯になっているだけに見えます。
このような奥歯のつけ根などは視認性が悪く、我々でも虫歯に気づきづらい場所です。
レントゲン写真で確認します。
赤い部分が虫歯と思われる部分、青い部分が歯の神経です。
確認すると、インレーの下まで虫歯が進行している可能性があります。
インレーを外して、中を確認します。
どうやら、外から見えた虫歯自体は、浅かったようです。
怖いですが、セメントを外して、さらに虫歯を確認します。
全ての虫歯を除去しました。
レントゲンで確認したように、虫歯は歯肉の奥まで達していた上、神経スレスレの虫歯でした。
小さな部分から見つかった虫歯でしたが、想像以上に大きかったケースでした。
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Case.23
CR(コンポジット・レジン)の下の深い虫歯
奥歯で咬んだ時に、痛みを感じるという訴えで来院された患者さんです。
パッと見は特に問題なさそうな状態ですが、大きなレジン治療がしてあり、レジンの奥もボヤっと黒っぽく見えてアヤシイ感じです。
レントゲン写真で確認します。
黄色い部分がレジン、赤い部分が虫歯、青い部分が神経です。
思った通り、レジンの下で虫歯がかなり進行していました。
この様子では、歯の神経を取る必要があるかもしれません。
麻酔をして、治療を開始します。
レジンを外すと、中から出血してきました。
これは、歯のスキマに歯肉が入り込んでしまったために起こってしまったものです。
おそらく、随分前から虫歯が進行していたと思われます。
止血しながら、電気メスで歯の中に入り込んだ歯肉を除去します。
虫歯と入り込んだ歯肉でぐちゃぐちゃになっている状態でした。
これでは、痛みが出てもおかしくありません。
慎重に全ての虫歯を除去したところです。
〇部が神経の入り口が見えているところです。
神経を保護する処置をして、しばらく経過観察しますが、痛みが出て神経を除去する必要が出る可能性も高いです。
痛みが出ませんように・・・。
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Case.22
劣化したメタルインレーの下の深い虫歯
レントゲンで大きな虫歯が見つかった方です。
古いメタル・インレーの中がぼやっと黒く透けて見えて「アヤシイ!」と思い、レントゲン写真で確認します。
赤い部分が虫歯、青い部分が神経です。
かなり神経に近い部分まで虫歯が進行しています。
古いメタル・インレーは、歯の周りが黒ずみ虫歯っぽく見える事もあるのですが、今回は、虫歯でした。
メタル・インレーを外して確認します。
思った以上に虫歯は広そうです。
除去した、メタル・インレーの破片です。
かなり劣化して傷んでいるのがわかります。
慎重に全ての虫歯を除去したところです。
丸部は、神経の入り口が少し見えている状態で、かなり際どい虫歯でした。
しばらく経過観察後、特に症状もみられませんでしたので、問題なしと判断して最終修復に移ります。
最終的にメタル・インレーをsetしたところです。
メタル・インレーの欠点の一つに他の材料に比べてしみやすい、というのがあります。
今回は、歯の神経のすぐそばまでの際どい虫歯でしたので、メタル・インレーはしみやすいので、慎重に経過観察の必要があります。
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Case.21
問題なさそうなレジンの下で深い虫歯
他の歯の治療希望で来院された患者さんで、レントゲンで大きな虫歯が見つかった方です。
以前に虫歯を削って、レジンをつめる治療がしてあります。
表面を見る限り、特に問題はなさそうです。
レントゲン写真を撮影しました。
青い線が神経
黄色い線がレジン
赤い線が虫歯
です。
思ったよりも深い虫歯をレジンで埋めてあったようで、さらにその中が虫歯になっている状況です。
神経までかなり近い虫歯と思われます。
症状はありません。
レジンを除去して虫歯を調べます。
赤い部分が虫歯です。
少しずつ虫歯が出てきました。
虫歯が出てきました。
黄色い線の部分がまだ残ってるレジンです。
レジンの下にさらに大きな虫歯が残っています。
慎重にレジンを外して、全ての虫歯を除去しました。
レントゲンから予想される通り、かなり大きな虫歯でした。
症状が出る前に治療が出来て良かったです。
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Case.20
仮つめ中のレジンの下がひどい虫歯
今回は、他院で治療途中で離脱後、放置してしまった患者さんの例です。
一目瞭然かと思いますが、仮つめ?にしていたレジンがかけて、中が虫歯になっています。
レントゲン写真で確認します。
青い部分が歯の神経で、赤い部分が虫歯です。
神経寸前まで虫歯が進行しているのがわかります。
ここまで虫歯が進行していたら、何か症状が出てもおかしくないのですが、特に症状はないそうです。
おかげで、本人はYAVAY状況に気づいていません
(><)
本人にYAVAY状況を説明して、早急に治療を開始します。
レジンを除去すると、すぐに大きな虫歯が見えてきました。
赤い部分が虫歯です。
今にも神経が見えてしまいそうで怖いです。
エキスカを使って、少しずつ虫歯を除去します。
ほぼ、全ての虫歯を除去したところです。
〇部が神経の入り口です。
ここをお薬で保護し、セメントで蓋をしてしばらく様子をみます。
痛みが出て取れなけば・・・改めて神経を取る治療が必要になります(>_<)
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Case.19
劣化したレジンの下で虫歯
今回は、レジンの中の虫歯の話です。
以前に治療をしたレジンが劣化して変色し、中も黒くぼやっと見えます。
このような状況では、治療をすると大きな虫歯が見つかる事が多いです。
レントゲン写真で確認します。
レントゲン写真だけでは、虫歯のようには見えません。
患者さんに状況を説明し、レジンを外して中を調べると、大きな虫歯が見つかりました。
虫歯治療を進めると、まだまだ虫歯が出てきます。
想像以上に大きな虫歯です。
慎重に虫歯を全て除去しました。
神経まで達した虫歯の可能性も頭をよぎりましたが、なんとかその寸前で食い止められ、ほっとしました。
しばらくはお薬をつめて,症状が出ないか経過観察します。
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Case.18
隣の歯とのすき間につめた、レジンの中の虫歯
こちらも、他の歯の治療希望で来院された患者さんです。
歯と歯の間につまっているレジンがかけています。
中が黒くぼやっとしているので、おそらく虫歯になっていると思われます。
レントゲン写真で確認します。
レジンを外すと、中の虫歯が出てきました。
虫歯を全て除去しました。
思ったよりも中で虫歯が広がっていました。
隣りの歯にも、虫歯は写っていました。
・自覚症状なし
・つめものの下が虫歯
・隣の歯との虫歯
・治療したら、隣の歯も虫歯
と、典型的な虫歯の例でした。
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Case.17
レジンの中で大きく広がった虫歯
他の歯の治療希望で来院された患者さんです。
検査をすると、他の場所にも大きな虫歯が見つかりました。
レジン(つめもの)の下の虫歯で、この写真では、わかりづらいですが、中で広がっています。
レントゲン写真で確認します。
レジンの下が虫歯になっているのが確認できます。
まず、手前の歯から治療をします。
つめものを外すと、大きな虫歯が出てきました。
慎重に虫歯を除去します。
かなり虫歯が進行しています。
後ろの歯の治療も進めます。
全ての虫歯を除去したところです。
かなり広範囲な虫歯になっていました 。
このように一度治療した箇所は虫歯の再発しやすい部分でもあります。
特に隣の歯との間のレジンの中は虫歯が見つかる事が多いです。
自覚症状がなくても、定期的なメンテナンスとレントゲン写真での確認をおすすめします。
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Case.16
金属の周りであちこちから虫歯
検診を希望された患者さんです。
お口の中を拝見すると、上の奥歯の歯のすき間(隣接面)や、変色したレジンの中が怪しい感じです。
レントゲン写真で確認します。
青い線が神経で、赤い線が虫歯と思われる部分です。
奥から3歯が虫歯と思われますが、特に中央の歯の虫歯が深そうです。
まず、中央の歯の金属を除去します。
〇部分は前の治療時にしいたセメントです。この下に虫歯が広がっていると思われます。
セメントを除去したところです。
赤く染め出されているところが虫歯です。
神経に近くなっていますので、診療に虫歯を除去します。
側面のレジンや隣の歯との間の虫歯も慎重に除去します。
かなり広く虫歯が広がっています。
奥の歯の虫歯も全て除去しました。
3歯すべての虫歯を除去したところです。
しばらくお薬をつめて症状を経過観察した後、型どりをしてつめものを再製作する予定です。
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Case.15
歯の側面のレジンの中のわかりづらい虫歯
検診で、金属のつめ物のの中と、歯の側面に虫歯が見つかった方です。
まずは、手前(左)側の治療です。
こちらが、お口の中を見たところです。
〇部の中に虫歯があると思われます。
今回のように、金属のつめ物やレジン治療をしてある歯の側面の虫歯の診断はわかりづらく、難しいです。
金属のつめ物を外したところです。
この白いセメントの中に虫歯があると思われます。
セメントを除去したところです。
赤く染まっている部分が虫歯です。
真っ赤ですね(^^;)
まだ薄く染まっています。
もう少し除去する必要があります。
全ての虫歯が取れました、かなり深い神経まで近い虫歯でした。
次は、その奥の虫歯の治療に移ります。
レントゲン初見では、手前と同じような虫歯の深さと思われます。
金属のつめものをを外します。
つめものの下で虫歯になっていたせいで、虫歯と一緒に手前側のエナメル質がガリっと欠けてきました(><)
前の治療でつめたセメントを外しつつ、虫歯治療を行います。
写真ではわかりづらいですが、赤く染まった部分を中心に、虫歯がかなり広がっています。
虫歯を全て取り切ったところです。
神経スレスレの部分まで広がった虫歯で、最後は神経に触らないようにエキスカを使った、手探りでの虫歯治療になりました。
ここまでこのブログを読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.14
金属の下で深い虫歯
レントゲン写真で金属のつめものの中の虫歯が見つかった方です。
つめものの中の虫歯の厄介なところは、自覚症状がない事も多い事です。
余談ですが、私がレントゲン写真をお見せしながら一生懸命説明しても、キョトンとされている方もいますし、中には「また来ます」と言って帰られ、再来院されない方もいます。
まぁ、ご自身の身体ですので、私の話を信じるも信じないも、治療するもしないも、ご自由に・・・と思ってますが、症状が出た時にシレっと再来院し、説明をされた事すらも覚えていないなんて方もいます。
これは医者との信頼関係をとても損ねますので、気をつけていただきたいですね。
こちらもいちいち面と向かっては言いませんが、カルテにはその時の状況を記載していますので、「信用できない人」というイメージを持ってしまいます。
さて、外から見た感じでは、私が見ても中で虫歯進行してるかわかりません。
症状がなくても、定期メンテナンスとレントゲン写真を使った確認が有用です。
さて、虫歯の治療を開始してつめものを外したところです。
左側の歯は、つめものの下のお薬の中で落とし穴のように虫歯になっていました。
右側の歯の赤く染まっている部分も虫歯です。
左側の歯のお薬を全部除去しました。
全ての虫歯を除去しました。
かなり中で広がっていた虫歯でした。
虫歯は見た目や症状からだけで判断できません。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.13
虫歯が原因で歯がかけた虫歯
奥歯で物を噛んだ時に違和感がある、という訴えで来院された方です。
奥歯の歯と歯の間がかけていて、大きな虫歯になっているのが外から見てもわかります。
レントゲン写真で確認します。
赤い線が虫歯の部分、青い線が歯の神経です。
特に手前の歯の虫歯が神経に触れそうなほど近い虫歯になっています。
これでは、いつ大きな痛みが起こってもおかしくありません。
麻酔をかけて、治療を開始します。
金属のつめものを慎重に外したところです。
あちこちが虫歯になっていますね。
全ての虫歯を除去したところです。
両歯とも、神経スレスレのところまで虫歯になっていました。
痛みが出ないように、お薬をつめて経過観察をします。
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Case.12
抜歯をしながら、虫歯の治療をしたケース
下の奥歯が大きな虫歯になってしまった患者さんです。
レントゲンを撮ってみると、手前の歯との間に歯の根っこが埋まっています(乳歯?)。
虫歯の治療と一緒に抜歯をする必要があります。
レントゲン写真から、左の矢印の部分が大きな虫歯になっていると思われる部分で、右の矢印の歯肉に歯の根っこが埋まっていると思われる部分です。
ほっぺ側にレジンがつまっている事もあり、上から見ただけだとよくわからないですね(><)
表側から見た所です。
まずは、麻酔をしてレジンを外して虫歯治療をしないと、隠れている歯の根っこも見えません。
かなり虫歯も深いですね。
虫歯を全部取り切ったところです。
矢印の部分に歯の根っこが埋まっている部分で、ほんのちょっと頭が見えています。
慎重に歯肉の中の歯を抜歯しました。
最後にレントゲン写真で確認します。
無事に取り残す事なく、抜歯できてますね。
しばらくは削った部分にお薬をつめて、虫歯の治療後の痛みがない事と、抜歯後の歯肉の治るのを待って、最終的な歯の形を作っていきます。
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Case.11
歯の側面が大きく虫歯になっていたケース
今回も、歯が欠けたという事で来院された患者さんです。
欠けている部分は小さいですが、歯の側面に大きなつめもの(レジン)が入っています。
一目見て、中で大きな虫歯になっていそうな予感がしました。
レントゲン写真で虫歯を確認します。
中で虫歯が広がっていそうな写り方です。
また、このように側面につめものがしてあると虫歯がわかりづらくなってしまう事も多いので、大きな虫歯がある事を想定して治療をします。
レジンを外し、齲蝕検知液を使いつつ、中を確認します。
赤く染まっているところが虫歯です。
濃く染まっているので、深めの虫歯があると想定されます。
虫歯の全体像が見えてきました。
レジンのすき間から虫歯が大きく広がってしまっていたようです。
一部、歯肉の中まで虫歯が広がっていました。
さらに慎重に虫歯を除去します。
虫歯を全部除去したところです。
歯の側面全体に大きく渡る虫歯でした。
いつものように痛みが出ないかお薬をつめて経過観察しますが、最終的にどのように治すのがベストかにも悩む虫歯の大きさでした。
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Case.10
劣化した金属の下がひどい虫歯
今回は、歯が欠けたという事で来院された患者さんです。
つめものの中で虫歯が大きく進行してしまい、何かの拍子に歯が欠けてしまった状態です(左側)。
右隣の歯もつめものが劣化して中に虫歯が進行しているのが見えます。
早速、虫歯の治療を開始すると、想定通り虫歯で歯の中はボロボロになっています。
虫歯を取りきったところで、歯の神経が部分的に露出し、出血が見られました(露髄)。
かなり厳しい状況で、どうするか悩むところでしたが・・・。
幸い、神経からの出血も少なく、神経が露出している範囲も小さかったため、神経を残せる可能性に賭けて、神経を保存する処置をしました。
隣の歯の虫歯の処置をしながらの経過観察になります。
痛みが出ませんように。。。
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Case.9
レジンの下であちこちから虫歯
今回も、白いつめ物(レジン)の中が大きな虫歯になっていたお話です。
何度か虫歯治療をしたのか、つめもの(レジン)がつぎはぎになっています。
レントゲン写真で確認します。
虫歯が確認できますが、つぎはぎの治療のためか、状況がちょっとわかりづらい写りになっています。
レジンを少しずつ除去して虫歯を探っていきます。
あちこちから虫歯になっていますね。。。
う蝕検知液で途中確認します。
まだかなり虫歯が残ってる感じですね、また隣の歯のレジン中も怪しいので、外して調べる必要があります。
最終的に、かなり広範囲にわたる虫歯でした。
治療後にしみるなどの症状がないか、どのような方法で最終修復をするのがベストか、少し悩みの残る治療でした。
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Case.8
レジンの下が思ったより深い虫歯だったケース
今回は、白いつめ物(レジン)の中が大きな虫歯になっていたお話です。
検診希望で受診された患者さんです。
小臼歯が虫歯が怪しい感じです。
レントゲン写真で確認です。
奥側(右側)のレジンの中に虫歯があるのがわかります。
手前側はレントゲンでははっきりわかりません。
治療を開始しました。
手前は小さな虫歯でしたが、奥側は思った以上に虫歯が深いです。
結局、レントゲン写真から想定されるよりも、かなり大きな虫歯でした。
最終的に手前の小さな虫歯はレジンで、大きな虫歯は金属インレーで修復しました。
いかがですか、小さい虫歯のうちに治療するのと、虫歯が進んだ状態で治療するのでは大分結果が違うのがわかるかと思います。
定期歯科受診で、「早期発見、早期治療」といきましょう!
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Case.7
金属のすき間から、虫歯が進行したと思われるケース
他の歯の治療を主訴に来院された方です。
レントゲン写真を撮影した際に、つめ物の下の大きな虫歯が見つかりました。
改めて思いますが、つめ物の下の大きな虫歯、多いですね。。。(><)
お口の中の状態です。
つめものの脇から虫歯が顔を出していますね。
日を改めて治療を開始しました。
つめものを外してみると、虫歯が出てきました。
また、前に治療をした先生がつめたお薬。
こういったものの下にも虫歯が出来ている事がありますので、治療の際には一緒に外して調べます。
やはり、お薬の下もうっすらと虫歯になっていました。
虫歯撲滅まで、あともう一息です。
全ての虫歯を除去したところです。
大きな虫歯でしたが、神経に達する前に発見・治療できたのが幸いでした。
いつものようにお薬をつめて様子を見ますが、おそらくしみる、痛いなどの症状も出ないでしょう。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.6
劣化したレジンの下で深い虫歯
こちらも、他の歯の虫歯が心配で受診された方です。
レントゲン写真を撮影すると、こちらの歯が大きな虫歯になっている事がわかりました。
虫歯の治療でつめたレジンが劣化し始めてます。
症状は全くありませんが、以前に治療をしたレジンの中が明らかな虫歯になっています。
もう神経に触りそうなヤバイ状況です。
ご本人は説明しても、他の歯の方が心配とケロっとしていましたが(^^;)
さて今回も、露髄(虫歯の治療をしているうちに歯の神経が露出してしまう事)に怯えながら、慎重に治療を開始します。
麻酔の効果を待っている間に、手前の小さな虫歯を手早く治療します。
さて、本丸の歯のレジンを外すと、早速、巨大な虫歯が現れました。
う蝕検知液で染め出すまでもありませんが、虫歯を確認します。
ここからは、おなじみのエキスカを使って、さらに慎重に虫歯を除去します。
最終的には、今回も幸運にも神経ギリギリで虫歯を食い止められました。
しばらくは、痛みがでないように祈りながら、経過観察が必要ですね。。。
いつもの話になりますが、定期的な歯科受診と虫歯の早期発見が歯の寿命を延ばす大きな秘訣です♪
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今後ともよろしくお願いします。
Case.5
レジンの下が深い虫歯
今回は「つめ物が取れた」と来院された患者さんのレントゲン写真撮影すると、もっとまずい状況になっている別の歯が見つかり、急遽治療したケースです。
目視で見た限り、そこまで大きな虫歯があるかどうかははっきりわかりません。
患者さんの自覚症状もまったくありませんでした。
レントゲン写真を撮影すると、いつ痛み出してもおかしくない状況が判明しました。
奥にかぶっているおやしらずも、何とかしないといけないですね。。
さて、痛みが出ていない、今が歯の神経を残す治療のラストチャンスです。
痛みが出てしまったら、確実に神経を取る治療が必要になるのと、麻酔もなかなか効かなくなってしまい、患者さんの苦痛も倍増します。
患者さんにご説明して、急遽、治療を始めます。
いつものように、慎重につめもの(レジン)を外して治療を進めます。
治療途中、う蝕検知液で染め出したところです。
慎重に虫歯を取っていきますが、まだまだ虫歯は取り切れません(色がついているところが虫歯です)。
かなり神経が近くなってきましたので、ここからは機械を使わずに虫歯を除去します。
虫歯の進行した歯は、このようにボソボソになっています。
今回も、なんとか神経ギリギリのところで虫歯を食い止められました♪
つめ物が取れたのが受診のきっかけになったのが、怪我の功名となりました。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.4
金属の側面から深く進行した虫歯
上の奥歯が、しみたり痛む時があるという患者さんが来院されました。
お口の中を拝見した瞬間「これは重症そうだ(><)」と思いました。
さて、虫歯はどこでしょうか。
一番奥の歯のつめものわきに穴が開いています。
こういった部分の虫歯は中で大きな虫歯になっている事が多いです。
加えて「しみる、痛い」という症状があるのですから、なおさらです。
レントゲン写真で確認すると。
想像通り、大きな虫歯でした。
手前の歯も、虫歯がありそうな感じです。
ほぼ歯の神経(青色)まで達している虫歯(赤色)です、今回は、歯の神経を残すのは難しいかもしれません。
麻酔をして、金属を外しました。
赤く染まったところが虫歯です。
真っ赤に染まっていることから、まだまだ虫歯が深そうなのが想像つきます。
今回も、慎重に虫歯を除去しました。
何とか、神経の薄皮一枚ギリギリのところで食い止められましたが・・・、いつものように神経を保護するお薬をつめて、痛みが出ない事を祈ります。。。
しばらく経過観察後、無事につめ物を作り直すことができました。
金属のつめ物は、熱を通しやすいので、つめ物を入れた後に冷たいものがしみるなどの症状が出る事がありますので、さらに経過観察が必要ですが、今のところ症状もないそうです。
ここまでこのブログを読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.3
レジンの下で神経に触れそうなほどの虫歯
こちらは、下の奥歯の写真です。
特に症状の訴えはありませんでしたが、
歯を観察した瞬間、「虫歯がありそうだな」と思われるような所見です。
私の目には大体このように映っています。
レントゲン写真です。
私が虫歯っぽいと思っていた部分よりも、むしろ手前の部分に大きな虫歯がありました。
もう神経に触りそうな大きな虫歯です。
これだけの虫歯であれば、通常であれば、歯がしみたり、食事中に痛みがあったり何らかの症状があるのですが、無症状のこともあります。
麻酔をして治療開始です。
少し削ると、大きな虫歯が出てきました。
手前の歯にもかかる大きな虫歯でした。
ここまで削っても、まだ、虫歯が残っています。
すぐ下には歯の神経が来ていますから、より慎重に虫歯を除去します。
露髄(歯の神経が見えてしまう事)に怯えながら、慎重に虫歯を除去しました。
なんとか神経ギリギリのところで虫歯がとどまっていました。
虫歯を完全に除去した後、お薬とセメントをつめて経過観察です。
かなり大きな虫歯でしたが、おそらく神経の治療をせずになんとかなりそうです。。。
ここまでこのブログを読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
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今後ともよろしくお願いします。
Case.2
劣化したレジンの下で深い虫歯
別の歯の治療で来院された患者さんです。
特に症状はありません。
初診時に歯を検査した時、歯のつめものが少し変色して不適合気味になっているのが気になりました。
みなさんは、写真を見てどこかわかりますか?
答え:歯の中央部分です。
レジンという歯科用プラスチックがつめてある状態です。
レントゲンで確認します。
明らかな虫歯があります。
かなり大きいと思われます。
さて、いつものように麻酔をして虫歯の治療をします。
レジンを削って外すと、想像以上に深い虫歯が出てきました。
黄土色の部分はう蝕検知液を使わずとも、明らかな虫歯です。
虫歯で歯が溶けてネチョネチョした粘土のような状態になっている状態です。
慎重に虫歯を除去した後、う蝕検知液で確認します。
それでもまだまだ濃く染色されます。
歯の神経が露出し、抜髄(歯の神経を除去する治療)の可能性が頭をよぎり、あせります。
スプーンエキスカ(機械を使わず、手で少しずつ虫歯を取る道具)で、細心の注意で虫歯を除去し、何とか薄皮一枚、神経ギリギリの場所で虫歯を取りきる事ができました。
まだ麻酔が切れた後に症状が出る可能性はゼロとは言えませんが、当院の治療でこの状態で痛みやしみといった神経の症状が出る事はあまりありませんので、まずは一安心といったところです。
歯の神経があるかないかで、歯の寿命は大きくかわります。
今回のような自覚症状がない大きな虫歯を、歯科医院に来院されたことで、間一髪神経をとらずに済んだ患者さんも多くいらっしゃいます。
痛みが出てからでは、手遅れになっている事が多いです。
皆さん、歯科医院には定期的に通う習慣をつけましょう。
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Case.1
隣り合った2本が大きな虫歯
「下の歯の奥から2番目の歯が痛む」という患者さんです。
お口の中を拝見すると、何だか1番奥の歯も怪しそうなので、歯を叩いて症状を確認してみます(打診)。
やっぱり奥から2番目の歯が痛むけど、1番奥の歯も少し痛むそうです。
レントゲン写真で確認してみました。
やはりどちらの歯も大きな虫歯でした。
2番目の歯が痛みの原因なのかもしれませんが、1番奥の歯の可能性も大いにあります。
両方の歯が原因かもしれません。
いずれにせよ、両歯とも痛みを神経に近い虫歯ですので、神経が炎症を起こして本格的な痛みになる前に治療をして神経の治療(抜髄)にならない可能性を少しでも上げたいところです。
通常であれば、初診時に大きな虫歯治療を2本行う時間的な余裕もありませんので、患者さんに事情を説明して後日治療になるのですが、今回は、予約時間よりも余裕をもって早めに来院していただいた患者さんだったので、何とか当日治療まで進める事ができました♪
まずは、麻酔をしてつめ物を慎重に外してみます。
両歯とも、色々嫌な予感のする所見です。
虫歯を可視化する、「う蝕検知液」で染め出ししてみます。
赤く染まっている場所が虫歯で、濃く染まっているところほど、虫歯は深いです。
手前の歯は一部神経が見えそうなところまで虫歯が来ていました(●部)。
患者さんのおっしゃるように、この歯が痛みの原因だったのかもしれません。
後ろの歯も、幸い神経は見えていませんが、かなり広く深い虫歯で心配な状況です。
急いで、神経を保護する薬を入れた後に、セメントで蓋をして経過観察します。
ほとんどの方はこれで何とかなりますが、痛みが出てしまい、神経の治療が必要になる方もいます。
神経の治療をすると歯の寿命は短くなってしまうので、できるだけ避けたいところです。
慎重に経過観察します。
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