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小窩裂溝う蝕

小窩裂溝う蝕とは

こんにちは、高円寺PAL歯科医院の新井です。

小窩裂溝とは、歯の表面にある小さなくぼみや細い溝のことをいいます。
歯には、好発部位といい、汚れがたまりやすく、歯ブラシが届きにくいために虫歯になりやすい場所があります。
小窩裂溝は、そんな虫歯の好発部位の一つで小窩裂溝にできた虫歯を「小窩裂溝う蝕」といいます。

 

高円寺PAL歯科医院の虫歯の治療のページ
https://kp-dental.com/caries

小窩裂溝う蝕の特徴とは

1. 見た目でわかりにくい ― 表面は小さな虫歯に見えても内部で大きく進行

小窩裂溝う蝕の大きな特徴は、「外側から見えにくいこと」です。

虫歯と聞くと、「歯が黒くなる」「穴が開く」など目で見て分かる変化を想像する方が多いかもしれません。
しかし小窩裂溝う蝕では、歯の表面に変化が現れないまま内部で静かに虫歯が進行していることが多いです。
これは、虫歯菌が歯の溝(裂溝)やくぼみ(小窩)の奥に入り込み、狭くて深い溝に沿って内部へ進行するためです。
表面のエナメル質がわずかに着色する程度でも、その下で大きく虫歯が進んでいるというケースが多いです。

2. 歯の溝が複雑な形をしているために虫歯になりやすい

小窩裂溝は、細く入り組んだ「Y字」や「V字」、「ピンホール状」など、非常に複雑な形をしています。

そのため、歯ブラシの毛先が届かず、溝の奥に入り込んだプラークを完全に除去できない、また、唾液には酸を中和し歯を修復する働き(再石灰化)がありますが、狭い裂溝の内部までは届きにづらいため、虫歯が進行しやすくなります。

3.  痛みが出るまで気づきにくい

小窩裂溝う蝕は、特に見た目から虫歯が判別しづらいため、痛みが出るまで、ご自身ではきづきません。
すでに虫歯が象牙質や神経にまで進行して、痛みや違和感が出て、初めて歯医者に来院し虫歯が見つかるというケースも多いです。

4. 歯科医師でも診断と発見が難しい ― 診断に経験、技術が必要

小窩裂溝う蝕は、見た目や症状から判別しにくい上に、診断の頼りになるレントゲン写真でも、写りづらい事が多いです。
歯の表面を触った時の感触や細かい見た目の差異など、診断により経験や技術が必要になります。

5. 予防が非常に効果的 ― 小児期からのケアがカギ

小窩裂溝う蝕は、「シーラント」によって高い効果が期待できる虫歯です。

シーラントとは?
歯の溝をレジンという樹脂であらかじめ埋めておき、虫歯菌が侵入する隙間を物理的になくしてしまう方法です。
特に奥歯の永久歯に施すことで、小窩裂溝う蝕の発症を大きく減らすことができます。

実際の治療例

Case.2
歯の表面の小さな溝から広がった、虫歯の治療 <動画編>

今回は、かなり内部で虫歯が広がっていた、小窩裂溝う蝕の治療例です。

歯を上から確認すると、溝の周りが虫歯がありそうです。
レントゲン写真で確認すると、やはり、中で虫歯が進行していました。
このように、入り口が狭くても、中で広がっている虫歯はとても多いです。
虫歯は色々な所から静かに深く進行しています。

症状がなくても、定期検診に通う事で虫歯のリスクは大きく下げる事が出来ますよ。

ここまでこのブログを読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。

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今後ともよろしくお願いします。

Case.2
レントゲンで判別しづらい、小窩裂溝う蝕

小窩裂溝う蝕2-1

今回は、レントゲン写真で判別しづらい、小窩裂溝う蝕です。

写真では、2本の歯とも、歯の溝に虫歯が出来ているのが確認できます。

小窩裂溝う蝕2-2

レントゲン写真で確認します。

〇部が虫歯の部分です。
左側の歯はうっすらと黒い影が見えますが、わかりづらい写り方です。

 

小窩裂溝う蝕2-3

虫歯の部分を少しずつ削りながら、虫歯を確認します。

小窩裂溝う蝕2-4

左側の歯はかなり虫歯が広がっているのがわかりますね。

小窩裂溝う蝕2-5

典型的な、内部で広がる小窩裂溝う蝕です。

小窩裂溝う蝕2-6

両歯とも、虫歯を全て除去したところです。
歯の溝から、かなり虫歯が広がっている状態でした。

 

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Case.1
小窩裂溝う蝕~無事にジルコニア・インレーへ

小窩裂溝う蝕1-1
小窩裂溝う蝕1-2

今回は、歯の溝(小窩裂溝)の下が深い虫歯になっていた方のケースです。

小窩裂溝とは、歯の表面にある小さな窪みや穴、溝のことです。
小窩裂溝は虫歯になりやすい上、歯の内部で広がっていることが多いのが特徴です。

この方は、以前にセメントで小窩裂溝を埋めて虫歯予防処置を施した形跡がありますが、それでも虫歯になってしまいました。

小窩裂溝う蝕1-3

レントゲン写真で確認します。

青い線が神経、赤い線が虫歯の部分です。
やはり、小窩裂溝の中で大きな虫歯になっています。

小窩裂溝う蝕1-4

奥歯から治療を開始します。

少し削ると、すぐに虫歯の部分が出てきました。

小窩裂溝う蝕1-5

慎重に虫歯を削っていきます。

レントゲンから想像した通り、手前の歯まで達した、かなり大きな虫歯です。

小窩裂溝う蝕1-6

赤く染まっている部分が、まだ虫歯が残っている箇所です。
歯の神経が近いので、余分に削りすぎないように、より慎重に虫歯を除去します。

小窩裂溝う蝕1-7

全ての虫歯を除去しました。

奥歯は、レントゲン所見とおり、かなり深い虫歯でした。
神経に近い部分まで削る必要がありましたので、お薬をつめてしばらく経過観察します。

小窩裂溝う蝕1-8

さて、しばらく経過観察後、幸い症状もありませんでしたので、最終修復に入ります。

ここで、患者さんはセラミック修復を希望されましたので、奥歯をジルコニア・インレー、手前をE-MAXインレーを製作しました。

小窩裂溝う蝕1-9

最終setした状態です。

set後も症状なく、患者さんにも、満足していただける仕上がりになりました。

治療回数 3回
治療期間 1ヶ月
費用 E-MAX・インレー
(50,000円)
ジルコニア・インレー
(70,000円)
+保険治療費用など

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