こんにちは、高円寺PAL歯科医院の新井です。
「痛くなければ、虫歯ではない」という患者さんがいます。
全くそんな事はありません。
確かに、お痛みを感じるかどうかが虫歯の判断基準の1つではありますが、大きな虫歯になっても症状を感じず、ある日突然激痛になった!という事もよくある事です。
重要な事は、症状がなくても定期的にメンテナンスで検査を行う事です。
大きな虫歯はそれだけでかなり抑えられます。
Case.5
こちらも上の奥歯の奥側が虫歯になってしまった患者さんです。
本人に自覚症状はないようですが、一見して虫歯が大きそうだな、と思いました(><)
青い線が歯の神経、赤い線が虫歯です。
以前にレジン治療をした中で虫歯が進行してしまい、かなり神経に近くなってしまっていると思われます。
麻酔をして、レジンの部分を全部除去したところです。
見えづらいですが、まだ虫歯が残っているのがわかります(黒い部分)。
虫歯を全部除去したところです。
歯の1/3くらいは削る必要のある大きな虫歯でした。
神経に近い虫歯でしたので、お薬をつめてしばらく経過観察になります。
上の奥歯の奥側の虫歯は、とても見えづらいところで、治療をする私たち歯科医も、口を開けている患者さんもとても苦しい治療になります。
治療が必要にならないように、定期検診を忘れないようにお願いします。
こちらのブログを最後まで読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
今後ともよろしくお願いします。
Case.4
定期メンテナンスを2年間中断後に、来院された患者さんです。
見た目は手前の歯との間の小さな虫歯に見えますが、
「普段は痛くない」
「食事の時に物がつまる」
「物がつまった時に噛むと痛い」
・・・と、自覚症状は乏しいが、実際は大きな虫歯の場合の症状あるあるの訴えでした。
レントゲン写真で虫歯の状況を確認します。
赤い線が虫歯の部分、青い線が歯の神経の部分です。
思った通り、入り口の小さなすき間の中は、神経まで達してしまいそうな大きな虫歯になっていました。
歯を削り始めると、すぐに大きな穴が出てきました。
ある程度虫歯を除去したところで、う蝕検知液で染め出してチェックします。
まだまだ虫歯が残っていますね。
取り残しがないように、しっかり除去する必要があります。
虫歯を全て除去したところです。
神経が少し見えるところまで虫歯が進行していました。
神経を保護するお薬をつめた後、蓋をしてしばらく痛みが出ないか、経過観察します。
痛みが出て止まらないようでしたら、神経を除去する治療が必要になります。
定期メンテナンスを中断しなければ、このような状況にはならなかった事が本当に悔やまれます。
こちらのブログを最後まで読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたは、歯の治療後の定期メンテナンスの重要性をよく理解していただけたかと思います。
今後ともよろしくお願いします。
Case.3
こちらも、上の奥歯の奥側が大きな虫歯になってしまった方です。
他の歯の治療を希望されて来院されたのですが、こちらの虫歯については本人には全く自覚がありませんでした。
レントゲン写真で境界が若干はっきりしませんが、虫歯が深そうな写り方です。
虫歯治療の途中経過です。
赤く染まった部分が、虫歯の部分です。
やはり、かなり深い虫歯です、慎重に虫歯を除去します。
虫歯を全て除去したところです。
神経まで近い虫歯でしたが、なんとか寸前でくい止められました。
虫歯を自覚症状で自己判断は危険です。
歯科医院での定期検診で早期発見するように心がけましょう。
こちらのブログを最後まで読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
今後ともよろしくお願いします。
Case.2
「奥歯が欠けた」という訴えで来院された患者さんです。
特に症状はないそうですが、写真ではわかりづらいですが、大きな虫歯になっています。
虫歯になったせいで、歯がもろくなってかけてしまったようですね。
レントゲン写真で確認します。
僕が思ったよりも表面上の浅い虫歯なのかな?という感じでしたが・・・
治療を開始するとそんな事もなく、歯を削りだすと、どんどん虫歯が出てきました。
う蝕検知液で虫歯を確認します。
赤く染まってるところが虫歯です。
全体に濃く染まっているので、結構歯を削りましたが、まだまだ虫歯が深いのがわかります。。。
削りすぎないように、手用エキスカで少しずつ丁寧に虫歯を取り切ったところです。
やはり当初の診断通り神経ギリギリの深い虫歯でした。
お痛みなど出ずに何とかなりそうな状態ですが、念のため、お薬をつめて経過観察をします。
しばらく経過観察した後、大きな症状もありませんでしたので、型どり後、つめものを入れて無事に治療を終了できました。
金属のつめものはしみやすいので、もししみる場合はしばらく様子を見てもらうようにお話ししました。
こちらのブログを最後まで読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
今後ともよろしくお願いします。
Case.1
半年くらい前から、上の奥歯に違和感を感じるという患者さんが来院されました。
しみるとか痛いというほどの症状ではないそうです。
う~ん、パッと見は問題なさそうに見えます。
レントゲン写真で確認します。
一番奥の歯に明らかに大きな虫歯がありました。
奥歯の歯ブラシが届きづらい部分から虫歯になってしまったと思われます。
私が初見目視で確認した時もわからなかったですからね。
青い部分が痛みを感じる神経、赤い部分が虫歯です。
ここまで虫歯が神経まで近いと、通常であれば、大きな痛みやしみの症状があってもおかしくない状況です。
症状がないうちに治療を進めた方が良いです。
早速治療開始です。
虫歯が進行しているので、少し削っただけでボソボソになった歯質が出てきました。
虫歯が感染した歯質は、このようにクッキーの食べかすのようになってしまいます(><)
慎重に虫歯を除去します。
この時点で、歯の半分近くまで虫歯が進行していますね。
さらに慎重に、虫歯を全て除去しました。
神経がうっすらと見える状況ですので、お薬をつめてしばらくは症状が出ないか経過観察が必要です。
お痛みが出てしまった場合は、改めて麻酔をして歯の神経を取る治療(抜髄)が必要になります。
可能性は・・・半々といったところでしょうか。
症状を感じ始めて半年放置してしまいましたが、もっと早い段階で受診されてしたら、歯を削る量はだいぶ少なくすんでいたでしょう。
皆さんも気をつけてくださいね。
手前の歯の治療をしつつ経過観察していましたが、特に痛みやしみるなどの症状が出ませんでしたので、つめものを作製するために型どりをします。
無事に神経を取る事なく、治療を終える事ができました。
が、毎回、神経の治療をしないで済むとは限りません、今回はラッキーだった部分もあると思います。
くれぐれも、このような状態にならないように歯科に定期検診に来るようにしてくださいね。
こちらのブログを最後まで読んでいただいた、歯の治療に関心の高いあなたのご来院、お待ちしています。
今後ともよろしくお願いします。